バラの講習会より「黒班病」について

2016年04月24日

 宣教師が中国から「コウシンバラ」をヨーロッパに持ち帰って、四季咲きのバラが
出来たのですが、一緒に黒班病に弱い遺伝子も受け継がれた為、現在の四季咲き
バラのほとんどは黒班病に侵されています。

 温室の中では、この病気を見る事はありません。雨が掛らない為だと考えています。
露天で栽培する場合は確実にでます。農薬でこの病気を完全に防ぐ事は無理と思って
います。高価な薬が効くとは限りません。高い薬は葉っぱを汚さないから高いと考えて
います。

 安い薬は葉が汚れます。が、その効果はさほど変わりません。
薬の掛け方を工夫すれば、かなり効果が高まります。つまり、雨の前に薬剤散布すれば
良いと考えています。例えば、午後から雨が降るという予報があれば、午前中に消毒
します。以前は雨の前の消毒は薬が流れてしまうと敬遠されていたのですが、この病気
は、雨の降っている時間に繁殖するので、降雨後に消毒しても「時、すでに遅し」です。

 本格的に黒班病が発生するのは、花が終わった後、樹が疲れている時に梅雨が来る
時期です。それまでは通常の殺虫剤と殺菌剤を混合した薬剤の散布で大丈夫と考えて
います。

 私は梅雨時期には、葉の汚れを覚悟して、ダイセン水和剤を400倍で、雨前に掛ける
様にしています。梅雨の時期は雨が続きます。ちょっとの雨上りを見逃さず、散布します。
これでかなりの効果が出ます。




Posted by エルローザ at 17:26│Comments(0)
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